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はじめに




2003年2月。俺は自分の給料明細に目を疑った。

総支給額 手取り・・・・・・・・・・・・
11万円

な、何これ・・・嘘だろ?ありえねぇ・・・・・。

高校を卒業してすぐに、地元の工場に就職した。初任給は手取り13万。

それから数えて7年目の出来事だった。

会社から殺意を感じるよ・・・。


俺は笑った。涙がにじんできた。


人はショックを受た際に様々なリアクションを取るが、俺はヘラヘラ笑う口のようだ。

次の日、体が動かず生まれて初めて会社をサボった。

当時から会社の経営は至って悪く、毎年昇給は無かった。

それに加えてその頃は、そんな業績のくせに株式で東証2部上場を果たそうと、躍起になっていた。

会社はどうしても業績を右肩上がりに粉飾する必要があったらしい。

そこで経営者は、人件費の削減に目をつけた。ただでさえ安い給料を、カットさせてくれと要求が来たのだ。

当時は不景気のどん底、労働者は経営者の言いなりだった。

結局会社は上場を果たしたが、会社の業績に変化は無く、俺たち労働者がその恩恵にあずかることは無かった。




それから3年経って2006年。


世の中は「いざなぎ景気」を超えたとかで沸いている。

しかし、蓋を開けて見れば労働者の給料はほとんど上がっていないらしい。

俺は就職してから、10年目を迎えていた。

現在、交代勤務のシフトに組まれており、それの手当てがあるため手取りは17万くらいだ。

交代勤務の手当てを抜くと、基本的な手取りは初任給からほとんど上がっていない。


ところで、俺は手取り11万のころからパソコンとインターネットを始めていた。

ネットを知ってからだいぶ世界が広がった。

色々なHPや掲示板の中で、こんな言葉をたびたび目にする。

「工場勤務は社会の底辺」

世の中の本音からすると、俺たちのような高卒の工場勤務は卑しい職業らしい。

こんな偏見は決して許されることではない。


しかし、誰が言い返せようか。


実際の現場は、綺麗事で片付くものでは無い。

ヤンキーにダメ人間、えげつないおばちゃん達、そしてとどめの低賃金。

職場は確かに荒んでいる。

底辺と蔑まされる所以は、仕事の内容や賃金の良し悪しばかりではない。そこにいる人間達のレベルが一番の要因である。

来る日も来る日も同じ仕事。荒んだ人間に囲まれ、給料はぎりぎり生きてゆける程度。

何のために生きているのか分からなくなる。

これは俺だけの意見ではない、様々な掲示板で、同じ境遇で苦しむ人々の声を目の当たりにしている。


世の中は金持ちと貧乏人の二極化が始まっている。

俺たちは働いても働いても豊かになれない低所得者層−俗に言うワーキングプアというやつなのだ。

俺は一生底辺か・・・。


そんなある日、テレビでデイトレーダーの特集を見て衝撃を受けた。

わずかな資金と期間から、1億・あまつさえ10億以上稼ぐ人間もザラにいた。

デイトレに要求されるものは実力のみ。結果さえ出せばそれで良い。

デイトレーダーになる人間も様々だ。自営業に引きこもり、サラリーマンに専業主婦。

結果はどうであれ、やろうと思えば誰でも挑戦できる。もちろん、工場勤務の俺でもだ。

俺は、デイトレーダーになることを決意した。

このまま人生終わってたまるかチクショー!

俺は必ず この社会の底辺から這い上がってやる!


かくして俺の人生をかけた挑戦が始まった。

はたして俺は、幸福をつかめるのだろうか?





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